4K以降の超高画質技術の戦略 ①過去の日本の総合家電メーカーの強さの理由と今の状況
◆「総合家電メーカー」というブランド
「総合家電メーカー」として認知されると、他の総合家電メーカーと
「ライバル関係」
「1流2流の上下関係」
「不参加は負け組とレッテルを貼られるためポジションを住み分けない関係」
が形成される。
◆なぜ日本の総合家電メーカーは世界の王者になれたのか
多数の総合家電メーカーが同一の競争軸で一流か二流かプライドをかけて積極的に競争し、一般消費者がその競争軸が良い商品だと思い込まされることで過剰性能や新技術であっても売れる国内市場が形成され、世界に先駆けて高性能化による用途拡大や新技術の一般用途開拓ができた(電卓戦争・imode時代のガラケーなど)
これが日本の総合家電メーカーが持つ他国が真似できない優位性だった
◆デジタル時代の総合家電メーカーは韓国メーカー
同じことをデジタル時代は韓国のサムスンとLGがグローバル規模で実現している(フィーチャーフォン・ファブレットなど)
韓国メーカーはデジタル時代に最適な果敢な投資やデザイン重視また国家資本主義で日本企業に打ち勝った
◆総合家電メーカーから見たアップルの戦略
・ジョブズ「日本人は死んだ魚のように岸に押し寄せてきた。まるで海岸を埋めつくす死んだ魚のようだ 」
・水平分業によるソフト・サービス・デザイン・商品企画への特化
・総合家電メーカーの競争軸と一緒にならず再定義(ipod・iphone)とソフト・サービス・デザイン・商品企画の価値で対抗
◆これからの日本の総合家電メーカーのありかた
・技術力ではなくブランドとデザインを出発点に企画してブランド力とデザイン性を妥協せず固定した商品企画?
・技術力視点ではない企画を作るために外部の人材を投入?
・総合家電メーカーのブランド力はソーシャル性のあるIOTの価値には全く通じないのでアプリのような開発手法でベータ版などを積極的に出して共感者をソーシャル上で広げるような手法?
・逆にIOT等は幻想だとした場合、家電の安心が見直された場合、日本人が作る歴史的な日本製ブランドに対する安心感・信頼感のあるポジションが必要とされるかもしれない。そうなるとサムスンなどのグローバルな総合家電メーカーに負けない価値がある。その伝わりにくい地味な価値をブランド力やマーケティングに落とし込むことが大事かもしれない。信頼・安心の日本人のイメージは地味で伝わりにくいがグローバルの中で確固たる価値がある。
優れた戦略性・商品企画ができないと生き残れない